イベント概要
2023年5月28日、横浜市の日本盲導犬協会・神奈川訓練センターにて、「盲導犬と歩いてみよう!」イベントを開催しました。日本盲導犬協会の全面的なご協力のもと、いちごの会の子どもたちのために、盲導犬とのふれあいから体験歩行まで、さまざまな企画をご用意いただきました。
盲導犬について学ぶ導入プログラム
はじめに、数名ずつグループに分かれて着席し、センター職員の方から当日の流れや盲導犬についてのお話を伺いました。その後、全員で自己紹介を行いました。
盲導犬に触れる際には、職員がそばでサポートし、動物に慣れていない子にも丁寧に寄り添ってくださいました。犬の歯やしっぽなど全身を触っても大人しく寄り添ってくれる姿に、子どもたちは安心してじっくり観察することができました。
その後は、ブラッシング体験や、ビニール袋を使った排泄の仕組みの実演も行われ、袋の中で固まっていくおしっこの温かさを触って確かめるなど、普段見ることのできない盲導犬の生活の一部に触れる時間となりました。
盲導犬との体験歩行に挑戦
昼食は職員の方も一緒に取り、交流を深めた後、いよいよ盲導犬との体験歩行がスタートしました。一人ひとつずつハーネスが配られ、形状の確認や装着方法を学んだ後、センターの外へ出て歩行を開始しました。
最初は犬に引かれるような感覚に戸惑っていた子どもたちも、次第に歩みがそろい、正しい姿勢で歩けるようになっていきました。交代しながらアップダウンのあるコースを歩き、「ストレイト、ゴー!」「グッド!」と犬に声をかけながら、手引きや白杖歩行とは違う安心感と一体感を体験しました。
体験後のふれあいと発見
センターに戻ってからは、職員が犬に「シット」「ダウン」などの命令を出し、実際に座る・伏せる様子を見学。子どもたちも次々と声をかけ、盲導犬たちが応える度に歓声があがりました。
その後は盲導犬のエサに触れたり、少し味見をしてみたりと、日常のケアや生活にも触れる体験が続きました。最後には「今日嬉しかったこと」「驚いたこと」を一人ずつ発表し、「犬に触れて嬉しかった!」「ストレイト、ゴー!で動いてくれたのが面白かった」「エサの触り心地が楽しかった」など、さまざまな感想が聞かれました。
集合写真・募金・お土産購入
体験の後は盲導犬たちと一緒に集合写真を撮影し、募金箱で寄付をしたり、売店で盲導犬グッズのお土産を購入したりしてイベントを締めくくりました。
参加者の声とまとめ
休日にもかかわらず多くのセンター職員の方が参加し、終始優しくサポートいただいたおかげで、子どもたちも保護者も安心して盲導犬について学ぶことができました。大学生ボランティア3名も弟妹児へのフォローや積極的な声かけを行い、大変心強い支えとなりました。
盲導犬の役割を深く理解し、命の温かさを感じながら学べる貴重な体験となりました。
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