イベント概要
2025年9月27日、みつき秋葉原オフィスにて、中高生を対象にしたトークイベント「大学生の先輩に聞いてみよう」を開催しました。参加者は視覚障害のある子ども5名、講師2名、保護者7名の計14名。大学生活を送る先輩から、中学・高校時代に身につけておくと良いことや、現在の大学生活で役立っていることについて話を聞く貴重な機会となりました。
大学生の先輩2名をゲストに迎えて
お招きした先輩は以下の2名です。
- 川本一輝さん(筑波技術大学 情報システム学科3年/弱視から中学で全盲に、点字へ切替)
- 小汐唯菜さん(国立音楽大学 演奏・創作学科 声楽専修3年/先天性視覚障害・光覚、点字)
筑波附属視覚特別支援学校で中学・高校時代を過ごした2人が、それぞれの経験談を交えながら、中高時代に意識していたことや、大学生活で役立っている力について、等身大の言葉で語ってくれました。
参加者からの質問と先輩のアドバイス
小学生1名、中学生4名の参加者からは、素朴な疑問から将来に関する相談まで、幅広い質問が挙がりました。
子どもたちからの質問例
- 子どもの頃はどんな風に過ごしていた?
- 大学生活で今楽しいことは?
- 高校・大学の受験ってどんな感じ?
- 学校の先生になりたいけど、どうすればいい?
これに対し、先輩2人は自身の失敗談や経験を交えながら、丁寧に回答。 「今楽しいことは?」という質問には、「ガイドヘルパーさんとのお出かけ」「大学の友達との飲み会」など、大学生らしい答えもあり、会場から笑いがこぼれました。
保護者向けのアドバイスも
保護者からの「家庭での勉強はどう支えていけばいい?」という質問には、
- 勉強を生活の一部にするリズムづくりが大切
- 計画を立てて、毎日少しずつ続けること
- YouTubeなどオンライン教材もうまく活用する
といったアドバイスがあり、保護者の方々もうなずきながら聞き入っていました。
人間関係に関する深いメッセージ
中学・高校・大学と進むにつれて、人間関係は広がり、気の合わない人に出会うこともある。そんなときに大切なのは、
相手を全否定するのではなく、良いところを見つけて折り合いをつけていく力
という先輩からの言葉は、子どもたちにも保護者にも強く響きました。2人が実際に経験してきたからこそ伝えられる説得力のあるメッセージでした。
まとめ
視覚障害があっても、大学生活を自由に楽しみながら、自分らしい歩みを進めている先輩たちの姿は、参加した子どもたちに大きな刺激と勇気を与えてくれました。「自分もこんな風に成長したい」「将来が少し楽しみになった」といった声もあり、有意義な交流の時間となりました。
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